株式会社Braveridgeは、 都市ガス導管の差水対応の作業負荷を軽減する「ガス導管内 露点・圧力遠隔管理システム」を2021年4月より販売開始します。
本製品は、2021年度 日本ガス協会「技術賞」を受賞しました。
ガス導管内 露点・圧力遠隔管理システム
「ガス導管内 露点・圧力遠隔管理システム」は、都市ガス事業者の差水対応の作業負荷を劇的に軽減するリモート監視IoTサービスです。
低消費電力で広域通信が可能な携帯回線(LTE-M)を活用し、小型軽量で施工性・拡張性が高く、リーズナブルなコストで設置・運用が可能なため、複数箇所に設置して、差水対応に際して必要となる原因箇所の特定、修理後の経過確認などの作業負荷を劇的に軽減することができます。
製品化の背景
都市ガスの供給停止やガス設備の故障を引き起こす要因の一つとなる都市ガス導管の差水対応では、作業員が巡回し露点を計測し発生箇所や要因を特定、発生箇所の修理後も一定期間の計測が必要となるなど、差水の発見から原因箇所の特定、修理後の経過確認に至る差水対応作業の負荷やコストが大きな課題となっていました。
この課題解決のため、2019年から一般社団法人日本ガス協会支援の下、西部ガス株式会社を幹事会社とする都市ガス事業者11社(※)とBraveridgeによって共同試作開発・試験運用を行った「ガス導管内露点遠隔管理システム」をベースにBraveridgeが量産化したのが本製品です。
西部ガス株式会社、北海道ガス株式会社、北陸ガス株式会社、武州ガス株式会社、大多喜ガス株式会社、京葉ガス株式会社、静岡ガス株式会社、広島ガス株式会社、大分ガス株式会社、宮崎ガス株式会社、日本ガス株式会社(計11社)
西部ガス株式会社からのエンドースメントコメント
本製品は、露点の遠隔管理を可能とし、今まで現地で複数回実施していた露点計測作業の大幅な省力化、低コスト化が期待できます。従来はスポット的な確認しかできなかった露点を、複数箇所で、任意の期間・時間間隔で連続して計測可能となり、経時的に確認できるようになりました。今後の導管内の状況変化に応じた迅速な対応にも繋がるものといえます。
当社では、2020年度より本製品のベースとなったシステムを試験的に導入しており、取得した露点データと地形データ等を組み合わせることで、差水発生箇所の絞り込み、掘削修理箇所の決定など、作業の省力化・低コスト化に十分な効果があることを確認しています。
今後は、差水の早期復旧に向け、本製品運用のための社内マニュアル等の整備を進めていく予定です。
2021年度 日本ガス協会「技術賞」を受賞
本製品は、「ガス導管内露点遠隔管理システムの開発」として、一般社団法人日本ガス協会の2021年度ガス技術部門「技術賞」を受賞しました。この賞は、ガス事業およびガス事業者の健全な発展と天然ガス普及に貢献する技術に対し、日本ガス協会が表彰するものです。
本賞は、西部ガス株式会社、北海道ガス株式会社、北陸ガス株式会社、武州ガス株式会社、大多喜ガス株式会社、京葉ガス株式会社、静岡ガス株式会社、広島ガス株式会社、大分ガス株式会社、宮崎ガス株式会社、日本ガス株式会社との共同受賞です。
プレスリリース