Braveridgeの各種無線規格対応の新開発ボード 「SonicBoard」シリーズの回路図を Quadceptプロジェクトファイル形式で公開へ
BraveridgeがQuadceptと業務提携
株式会社Braveridgeは、電子CADのQuadcept株式会社(本社:大阪府大阪市北区、代表 加藤昌宏、以下「Quadcept社」)と業務提携します。Braveridgeは、今後発売する通信モジュールの開発ボード「SonicBoard(ソニックボード)」シリーズの回路図を、電子CADのQuadceptプロジェクトファイル形式で公開し、通信デバイス開発における電気回路とファームウェアの設計を大幅に短縮できる環境をユーザーに提供します。
■新開発ボード「SonicBoard」シリーズ
Braveridgeでは、今後、Bluetooth®︎ Low EnergyやLTE-M、GPSやSigfox、Wi-Fiなどの各通信モジュールに対応した新開発ボード「SonicBoard」シリーズを発売する予定です。
各SonicBoardには、基本的な周辺機能(ボタンやLED、充電回路やUSBインターフェース等)が組み込まれています。各種SoCチップの全ての入出力ポートを自由に利用でき、ユーザー自身が選んだセンサーボード等の外付け機能部をSonicBoardの入出力ポートに接続するだけで基本回路が完成します。基板の試作が完成する前に、すぐにソフトウェア開発者が開発着手できるよう工夫されています。
また、各ボードを動作させるためのリファレンスソースコードも開示していく予定です。
■SonicBoardの回路図を公開へ
Braveridgeは、Quadcept社の協力のもと、これら各SonicBoardの回路図を、電子CADソフトQuadceptで編集可能なプロジェクトファイル形式で公開します。
ユーザーは、SonicBoardとセンサーボードとをテストで繋いだ実配線をそのままQuadceptの回路図に反映させるだけでユーザー独自の回路図を完成させることができます。使わない回路は、回路図から削除します。これで回路図は完成し、すぐに基板レイアウトを開始できます。
■通信デバイス開発期間を大幅に短縮、開発費を抑制
SonicBoardと電子CADソフトQuadceptを使うことでIoTデバイス開発における電気回路基板設計を、リファレンスファームウェアを使うことでファームウェア設計を、あわせて通信デバイス開発期間を大幅に短縮、開発費を抑制することが可能になります。
今夏公開予定のBraveridge新ホームページでは電子回路設計のノウハウ公開も予定しています。
Braveridgeが先日発表した新感覚IoTプラットフォーム「BraveGATE(ブレイブゲート)」がクラウドIoTシステム全体の開発期間を短縮するプラットフォームとするならば、Quadceptプロジェクトファイル公開と新開発ボード「SonicBoard(ソニックボード)」はIoTシステム開発におけるハードウェアの開発期間を短縮するプラットフォームといえます。
Quadcept社 とBraveridgeの両社は、IoTデバイス設計開発環境の向上を図り、IoTサービスの早期実用化、低開発コストの実現、さらにはIoT業界の普及促進と活性化を支援してまいります。
SonicBoard(ソニックボード)シリーズの各製品は、2020年7月末以降順次発表の予定です。
■Quadcept様のコメント
Quadcept株式会社 代表 加藤昌宏 様
今回のBraveridge様の「SonicBoard」シリーズの回路図の公開・無償提供を心より歓迎いたします。弊社は回路設計、基板設計の電子CAD「Quadcept」を開発・提供しており、高機能、低価格かつリモートワークにも対応しているため幅広い企業様にご利用いただいております。
昨今のIoTの流れをうけて電気、電子業界以外にも、医療、農業など業界業種問わず幅広い企業様でIoT製品の開発が行われております。今回のBraveridge様との取り組みは、ユーザー企業にとって設計の開発期間を大幅に短縮し、設計効率を向上させ、ビジネスの発展を加速させるための大きなソリューションであると確信しております。
Quadceptはこれまでも設計者の皆様の電子CADやサービスの開発を行ってまいりましたが、今後も一層、Braveridge様との連携を強化し、お客様の設計業務の効率化を実現する開発に注力してまいります。
Quadcept株式会社